
「オレンジを塗ると腫れぼったい」「職場でも浮かない色がわからない」——カウンターでも本当に多いお悩み。だけど大丈夫。オレンジメイクは選び方と置き方さえ合えば、誰でも“ヘルシーで今っぽい目元”になれます。10年以上お客さまの目元を見てきた私が、失敗しないアイシャドウの選び方と、明日からできる塗り方をカジュアルにまとめます。
1. あるある悩みを言語化してみよう
- オレンジメイクは似合う人が限られる気がする
- アイシャドウの選び方がわからず、結局ブラウンに戻る
- 一重・奥二重だと重く見えるのが怖い
- ラメかマットか、質感の違いで迷子
実はこれ、原因は“色み”よりも“明度・彩度・質感”のミスマッチであることがほとんど。肌の黄み・青みに対して、光をどう反射させるか(=質感コントロール)がカギなんです。
2. 解決策:オレンジメイクのアイシャドウ選び方
パーソナルカラー別の色選び
- イエベ春・秋:アプリコット、マンダリン、テラコッタ、オレンジブラウンが鉄板。肌の黄みに溶け込んで血色アップ。
- ブルベ夏・冬:コーラル(ピンク寄り)、シアーなアプリコット、ローズ混じりのオレンジブラウン。くすみ回避には“透け感”が味方。
質感の選び方(ここが超重要)
- マット:光を拡散しにくく影が締まる→上品・大人っぽい。オフィス用やまぶたの凹凸を整えたい人に。
- サテン(微細パール):ほどよいツヤで失敗しにくい。デイリーのオレンジメイクのベースに最適。
- ラメ・グリッター:黒目上・目頭だけに点で。面で広げると腫れ見えの原因に。
- リキッド/クリーム:密着度が高く色ムラになりにくい。乾く前にブレンディングすればヨレにくい仕上がり。
腫れぼったく見えない“3トーン戦略”
- ベース(明るめコーラル):アイホール7割に薄く。透けるくらいでOK。
- ミディアム(オレンジ/オレンジブラウン):二重幅 or 目を開けて見える範囲に。横長意識。
- ディープ(ブラウン寄り):目尻の三角ゾーンと下目尻1/3に細く。ここで締めると一気に洗練。
下まぶたは“涙袋の中央に明るめ・影は目尻寄り”が黄金比。ビフォーは平たい印象、アフターは奥行き+血色で生き生きします。
まぶたタイプ別の置き方
- 一重・奥二重:ミディアムカラーを“細め横長”に。上は薄く、下目尻に重心を置くとスッキリ。
- 二重:二重線よりやや上までミディアムを。ディープは線ではなく“面の影”を意識してぼかす。
3. シーン別のオレンジメイク
- オフィス:マット〜サテンのオレンジブラウン。ラメは黒目上に米粒大。
- 休日:コーラルを広めに、目尻だけテラコッタで洒落感。グロッシーなリップで統一。
- 華やかシーン:サテン×微細ラメをレイヤー。チークもアプリコットでワントーン仕上げ。
4. 商品・サービスの紹介(買う前のチェックリスト)
具体名に縛られず“失敗しない選び方”がコスパ最強。アイシャドウの選び方は次の3つを見て。
- パレット構成:ベース(明)・ミディアム(中)・ディープ(深)の3トーン+質感違いが揃うもの。捨て色が少ないと出番が増えて元が取れる。
- 粉質・密着:指で触ってしっとり、粉飛びが少ないもの。リキッドやクリームはヨレにくく、マスク時代の目元メイクとも相性◎。
- 色の透明感:一度塗りで透け、重ねると色が深まる“ビルド可能”な処方が扱いやすい。
価格感の目安:
- 単色(デパコス〜プチプラ):1,000〜2,500円前後。まずはコーラルで様子見に最適。
- 4色前後のパレット:2,000〜6,000円前後。オレンジブラウン中心なら通年使えて高コスパ。
- リキッド/クリーム:1,200〜3,500円前後。時間が経ってもくすみにくい仕上がりを狙える。
敏感肌さんは無香料・アルコール控えめ・微細パールの表示を確認。落としやすさも肌負担軽減の重要ポイントです。
5. 仕上がりを底上げする小ワザ
- まぶたの色ムラはベージュ系アイベースでトーン補正→発色がクリアに。
- 境目は“何もついていないブラシ”で長めにブレンディング。グラデがぐっと上手に見える。
- アイラインはダークブラウンで細く。仕上げにまつ毛の隙間を埋めるだけで目力UP。
6. まとめ
同じブラウン一択だと、季節やファッションに対して“のっぺり見え”のリスクも。オレンジメイクはアイシャドウの正しい選び方と置き方で、肌の血色・透明感・こなれ感を一気に引き上げます。まずはオレンジブラウンのパレットで3トーン、平日メイクに一色だけ差し替えるところから始めてみて。今日の目元が、明日の自信につながります。
