
朝は潤っていたのに、昼すぎには粉っぽい・ほうれい線にファンデーションがたまる…乾燥肌さんあるあるですよね。カウンターで10年以上お客様を見てきて痛感するのは、「合っていないファンデの選び方」と「塗り方のコツ不足」が原因のことが多いということ。この記事では、乾燥肌のファンデーション選び方を、今日から実践できるステップで解説します。仕上がりがしっとりツヤ、崩れても汚くならないベースが叶います。
1. 乾燥肌の悩み
- 時間が経つと粉吹き・くすみが気になる
- 笑ったあと、小じわにファンデが溜まる
- パウダーで直すほど乾いて老け見え
- カバーしようと厚塗り→ヨレる悪循環
どれか当てはまるなら、まずはファンデーションの選び方を見直すサインです。
2. 乾燥肌向け「ファンデーションの選び方」4原則
原則① タイプは“水分+油分バランス”で選ぶ
- リキッド:みずみずしく薄膜で密着。ツヤ〜セミツヤ仕上げが多く、乾燥肌のベースに最有力。
- クリーム:油分リッチで保湿力・カバー力高め。冬や頬の乾燥が強い人に◎。
- クッション:時短&しっとり。日中のうるおい補給やお直し兼用にも便利。
- パウダー:乾燥肌は基本控えめ。使うなら保湿成分配合+ブラシで薄く。
原則② 成分で“保水・保護”をチェック
セラミド、ヒアルロン酸、グリセリン、スクワラン、シアバター、ホホバ種子油などが目印。逆に、皮脂吸着粉体が多すぎたり、アルコール高配合・強い香料は乾燥を感じやすいことも。
原則③ 質感は“ツヤ〜セミツヤ”が味方
マットは小じわ・キメを強調しやすいので、乾燥肌はツヤ寄りが無難。どうしてもセミマットが好きなら、下地でしっかり保湿してから薄く。
原則④ 色とカバーは“薄膜重ね”で叶える
明るすぎは粉感を強調。首色に合わせ、赤みはグリーン、くすみはラベンダー系下地でコントロール→ファンデは少量でOK。
3. 実践ステップ:下地〜仕上げまで
- 仕込み:スキンケアで水分→油分でフタ。保湿下地(グリセリン高配合やセラミド入り)を米粒2つぶ程度。
- ファンデは“点置き”少量:頬・額・鼻・あごに点置き→内から外へ。スポンジは軽く湿らせ、叩き込んで薄膜に。
- カバーは後から部分足し:目周り・口元は最小量。気になる部分だけ重ねて厚塗り感を防止。
- パウダーは必要箇所のみ:Tゾーンや目尻の折れジワを避けて、毛穴が気になる小鼻だけごく薄く。
- 仕上げミスト:保湿ミストでツヤと一体感。日中の乾燥対策にも◎。
Before:昼に粉吹き・ヨレが目立つ/After:薄膜ツヤで夕方までしっとり、崩れても均一。
4. 取り入れたいアイテム例とコスパ感
- 美容液ファンデ(リキッド):セラミド・ペプチド・ナイアシンアミド配合タイプ。素肌感とツヤ重視。価格帯は3,000〜6,000円前後。
- クリームファンデ:ジャーorチューブ。少量で高カバーなので減りが遅く、実はコスパ良。5,000〜8,000円前後。
- クッションファンデ:リフィル交換で経済的。朝は薄く、午後はトントンと保湿お直しに。3,000〜6,000円前後。
- 保湿下地:グリセリン・スクワラン・ヒアルロン酸など配合。ファンデの密着と持ちが安定。2,000〜4,000円前後。
- ツール:水ありスポンジややわらかブラシ。薄膜・ムラ防止に必須。
リアルな使用感としては、「乾燥による粉浮きが出にくい」「小鼻の毛穴の影がふんわりぼける」「時間が経つほどツヤがなじむ」が合格サインです。
5. 季節・シーン別の使い分け
- 冬・長時間の日:クリーム or 保湿リキッド+油分多め下地
- 夏・湿度高め:軽めリキッド+皮脂は部分でコントロール
- 在宅・時短:クッションでツヤと保湿を速攻仕上げ
6. まとめ
乾燥肌に合わないファンデーションを使い続けると、粉吹き・くすみ・小じわ強調で実年齢より上に見えがち。逆に、正しい選び方と塗り方に変えるだけで、薄膜でも均一・ツヤ・保湿が手に入り、メイク直しも最小限になります。まずは「保湿成分入り」「ツヤ系」のファンデを試し、下地とツールを見直すことからスタート。今日のベースメイクを、肌が喜ぶ設計にアップデートしましょう。
